こころの思いを伝えたい

あなたの伝えたいこころの思いをいろんな角度から考えてみます。

【ヘルスケア】 - 「熱中症対策」正しい知識で正しい予防

熱中症とは?

20160601_01 暑いときに起こる健康障害の総称のことで、熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病に分けられます。同じようで症状も処置方法も全く異なるので正しい知識を身につけておきましょう。

熱中症が起こるメカニズム

20160601_02 専門的なことはここでは割愛しますが、通常、体内の熱を作ったり熱を放出したりする熱管理はうまくバランスが取れています。しかし、このバランスが崩れた時に体内の熱管理が異常をきたし熱中症になります。

熱中症が起こりやすい時期

20160601_03 真夏の気温が高い日や梅雨の晴れ間、梅雨が明けて急に熱くなったときなど気温が高い時期に多く発症します。高温の日ばかりに気を向けそうですが、実は、気温がそう高くない梅雨時期にも危険は潜んでいます。というのも、メカニズムでも紹介したとおり、体内の熱管理がうまく機能しないことが大きな原因です。梅雨時期は気温はそれほど高くないものの体が暑さになれていない時期でもあります。汗をうまくかけずに熱を放熱できず、発症することがあります。

また、屋外でなるものと思いがちですが、直射日光だけが原因ではなく、体内の温度が上がりすぎることが原因なので屋内でも起こることを認識してください。

熱中症になりやすい年代

20160601_04 全員が気を付けなければならない熱中症ですが、なかでも下記の年代の方は注意が必要です。男性は、0~4歳、15~19歳、55~59歳、80歳前後、女性では、0~4歳、80~84歳が注意が必要な年代といわれています。乳幼児は、体力も免疫もないので言わずもがなですが、男性の場合は、若年層と高齢者に多くなっています。これは、スポーツによるものと仕事による体の負担が影響しているものと考えられています。

熱中症の種類

20160601_05 ここからは、熱中症の具体的な症状を見ていきます。

熱失神

人間の体温は、通常時に放熱や産熱をしながら36~37℃に保たれています。運動すると体内で熱が作られるので汗をかき放熱し、熱を下げようとします。この動作のどこかが異常の場合に同時に血液の量も一時的にたくさん流れることから血圧が低下し、脳へ十分な血液が送られる酸欠状態になることから立ちくらみや失神することをいいます。

熱疲労

体内の熱が上昇すると汗をかいて熱を抄出します。汗で放出された水分を補給しないと脱水状態になります。脱水状態が続くと、倦怠感や嘔吐、頭痛などの症状が見られることを熱疲労といいます。

熱けいれん

汗で熱放出する際には水分と一緒に体内にある塩分も放出しています。塩分が減ると筋肉を収縮する調節が異常をきたし、筋肉が硬直、いわゆるつったり、けいれんを起こすことを熱けいれんといいます。

熱射病

もっとも危険状態ですが、体温調節ができず熱が体内にこもったままの状態が続くと脳に影響を与え、倒れたり意識障害を引き起こします。これが熱射病です。

熱中症の救急処置

20160601_06 生命の危険にさらされる可能性もある熱中症は、症状に応じて適切に対処すれば抑えることが可能となります。もちろん、すぐに専門医の診察を受けることは言うまでもありません。

熱けいれん

塩分が足りないので生理食塩水を補給することで回復します。市販で、ちょっと高めの飲料も販売されているので購入するのもひとつです。また、塩分を含んだ雨をなめるなども予防には効果的です。

熱失神熱疲労

日陰の涼しい場所で衣服をゆるめ、水分補給すると回復します。

熱射病

上記の対処法でも熱が下がらない、回復しない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。電話で応急処置の指示があると思いますが、体温が下がるように水を掛けたり濡れたタオルを当てるなど体を冷やすことに集中します。

おわりに

熱中症はいかがでしょうか。 単なるめまいくらいに考えていると症状によってはしに至る危険もある熱中症は注意が必要です。ただし、焦ることはないので紹介した症状と応急処置をしながら回復を見ていくことが大事です。 また、水分補給はもちろん、塩分の入った雨や飲み物なども用意しておくと安心です。 メカニズムを理解してしっかり予防し、大事に至らないよう気を付けましょう。