【メンタルヘルスケア】 - その時あなたならどうしますか
はじめに
今回の記事は、かなり重い内容なので、気分がすぐれないときや不安定な時は読むのは控えたほうがいいと思います。
突然の連絡
突然の電話で聞いた内容は耳を疑うものでした。父の死。そして、さらに追い打ちをかける言葉が。。。自宅で首をつって自殺。
もう20年近くになりますが、父は自ら命を絶ちこの世を去りました。 あとから出てくるたくさんの前兆と思える言動。あのとき気づいていれば、あの時何かしてれば。
家族を自殺で亡くした方は、おそらくこんな自問自答を繰り返していることでしょう。
筆者自身も長年この自問自答を繰り返し答えが見つからないまま現在を迎えています。この先も答えは見つからないでしょうし、繰り返すことでしょう。
なぜ自殺するのか
なぜ自殺したのか。いつしかこの問題に行きつきます。この問題もこたえはありません。 ひとつだけ言えるのは、周囲には何も言わず、その気配さえ感じさせずにいってしまったということです。
今思うと当時の父は、さまざまなことから逃げたかったんだろうと思います。うまく逃げられなかったというほうが正しいのかもしれません。
誰にも言えず、自分だけで解決しようとしてできずに逃げ道がなくなり死に逃げたのだろうと考えています。
何かできることはあったのか。
実際に経験して思ったのですが、おそらく何もなかったんだろうと思います。なぜなら、まさか自殺するなんて想像してなかったから。頑張る父、強い父というのが筆者の印象でした。なので、冒頭に書いた通り、耳を疑ったのです。
自殺することが分かっていれば、その可能性が少しでもあるなら、おそらく何かできたと思います。
でも、それは不可能なことでしょう。自殺ということを少しでもイメージしていないので。
予防はできるのか
予防は難しいことだと感じています。でも、思いとどまらせることはできるかもしれません。 ちょっとオーバーかもしれませんが、誰にも自殺の可能性があると思うことです。とはいえ、気にしすぎるのもよくありません。しっかり観察しようということです。いつもと違う言動、ちょっとした一言などらしくないなぁとか珍しいってことをキャッチできれば思いとどまらせることは可能だと感じてます。
ただし、いうほど簡単ではありませんし、できたからといって必ず防げるものでもありません。
筆者の場合は、同じような辛い思いをしたくないという気持ちがものすごく強かったので、必然と気にしていました。 誰もが同じようにできるものではないと思います。ただ、亡くなった方のことを忘れないためにも同じような境遇に合わせないといいう思いを持つこともひとつではないかと思っています。
おわりに
20年になっても命日にはつらい気持ちになります。 この気持ちは一生癒されることはないでしょう。でも、同じような思いをしてほしくないとも思っています。 自殺を防ぐのは難しいと思います。でも、思いとどまらせることはできると思います。どんな形であれあなたが思う気持ちが大切な人に届いて、少しでも辛い思いをしなくて済むように、考え方の一例を紹介しました。