こころの思いを伝えたい

あなたの伝えたいこころの思いをいろんな角度から考えてみます。

【税金】 - 今さら聞けない税金のこと

今、話題の消費税について

先日、安倍首相が、消費税の増税を延期すると正式に発表しました。消費税の簡単な説明から増税が先延ばしになると得なの?損なの?など、素朴な疑問までを紹介します。

消費税って?

今では、物を買うときに消費税を考慮することが当たり前となっていますが、法律として成立したのは今から約26年前の1989年のことです。それ以前からもさまざまな形の導入を試みていたものの小売業界からの強い反発で見送っていましたが、この年から消費税の課税が開始されました。

このあと、税法独特の難しい言葉が出てくるので都度説明は入れますが、ここで基本的なことを紹介します。 施行(しこう)は、開始されることをいい、施行日(しこうび)は開始される日のことをいいます。課税(かぜい)は、ある金額に税率を掛けることをいいます。課税標準とは、税率を掛けるもととなる金額をいいます。

では、消費税は何にかかる税金なのでしょうか。それは、日本国内で購入するもの、受けるサービスについて課税されます。ここで大事なのは、日本国内ということです。海外旅行に行かれた方はご存知かもしれませんが、海外でお土産を買ったりしても日本の消費税はかかりません。なぜなら、国内じゃないので日本の法律を適用できないからです。

では、だれが負担するのでしょうか。これは、購入者(個人だけではなく会社も)またはサービスを受けたもの(個人だけではなく会社も)になります。ん?ここで疑問が出てくると思うのですが、消費税を負担しているのが、購入者やサービスを受けたものなら、なぜ、お店や会社に消費税もあわせて支払いをするのでしょうか。これが、消費税を難解にしている原因でもあります。

実は、消費税は、所得税法人税と違い、税を負担するものと税を納めるものが違います。これを間接税といいますが、私たちが購入した時に支払っている消費税は、売ったお店に預けて、お店があらためて計算して国に治めています。

増税を先延ばしするとどうなるの?

社会保障費をまかなうため増税を打ち出していた政府は、方向転換し増税延期を決めました。ここでは、増税延期によりなににどんな影響があるのか考えてみましょう。

一番影響があるのは、社会保障費になると思います。 具体的には、高齢化社会に向かう中、国が負担する医療費が増加しています。社会保険料もこれ以上上げるのは難しくなるでしょうし、財源確保できなければ、近い将来医療保険が破たんするでしょう。

おわりに

政府の増税延期発表により、野党が公約違反だといっています。 単純に増税を延期することがいけないのはなぜでしょうか。増税することで思う税収が見込めないのであれば延期も仕方ないことだと思います。報道の仕方なのかもしれませんが、なんとなくネガティブキャンペーンに見えて、あーあという感じです。

サミットで言っていた世界経済の懸念について議論するとか、財源確保についてどうするのかに絞って話せばいいのにと思ってしまいます。公約違反なんてことは野党が言うことじゃないと思います。 選挙用のリップサービスをするほどの余裕は今の日本にはないと思う先生はいないものですかね。

仕事の中で政治と宗教の話はご法度とよく言われますが、あえて書いてみました。 炎上しないことを祈ります。