こころの思いを伝えたい

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【ブログ】 - あがってしまったら

なぜ、あがるのか

20160615_01 関東は取水制限など本格的な水不足になりましたね。関東北部のダム周辺の雪が少なかったことが原因のひとつともいわれているそう。これも、温暖化の原因なのか。。。

さて、話は本題です。 テレビで毎日報道されている都知事問題。うんざり感はありますが、その中で、おもしろい質問があったので取り上げてみようと思います。

ある記者が、「その強靭な精神力はどうやったら作れるのか」といったような質問をしていました。皮肉を込めて言ったのでしょうが、実際のところ、強靭な精神力って作れるものでしょうか。今日は、日常生活でも一度は遭遇することがある「あがる」について考えてみようと思います。

そもそも「あがる」ってなんだ?

20160615_02 スポーツをしている方は、経験あるでしょうし、仕事をしていても、外出していても遭遇する「あがる」とはなんでしょうか。人によってさまざまですが、多量の汗をかく、呼吸が浅くなる、心臓がバクバクするなど。では、なぜ、こんなことが起こるのでしょうか。

大きな要因は、過度の緊張といわれています。不安や期待なんでしょうね。ちょうど、旅行前日の夜や面接前なんかが該当しそうです。人によって違いますが、過度な緊張から体が動かなくなり、動かなくなった体を動かそうと焦る気持ちがさらに状況を悪化させるようです。

どうすればいいのか

20160615_03 「あがる」を緩和する方法はあるのでしょうか。先に書いた過度の緊張をしないことがひとつです。ただ、期待や不安というのは、なかなかすぐに取り除けるわけではありません。そこで、過度の緊張は仕方ないとして、少しでも緩和できる方法を考えてみようと思います。

試験や面接の時を思い出してほしいのですが、始まる直前の緊張は頂点に達していることでしょう。そんなときによく言われるのは、「大丈夫」「落ち着いて」などの言葉をかけることですが、実は、逆効果だということが明らかになっています。

というのも、「大丈夫」という言葉をかけても緊張は緩和されません。緩和されないので、「あれ?まだ緊張してる。。。」となります。ここで、焦りが出てきます。焦るとさらに「落ち着いて」という言葉を考えます。しかし、落ち着きません。この負のサイクルによって、緊張度はさらに高まり、ひどい場合はパニックになる。これが「あがる」のメカニズムです。

解決方法

[caption id="attachment_142" align="aligncenter" width="501"]business woman with laptop relaxing business woman with laptop relaxing[/caption] 上がってしまった時の対処法として正しいのは、受け入れること。「あっ、緊張している」と思うことです。なんだそんな簡単なことと思われるでしょうが、実際はそんな簡単なことではないのです。なぜなら、平常心じゃないから。ここで、考えてほしいのですが、平常心ならそんな簡単なことができるのです。

この緊張を受け入れることをするということは、自分自身を客観的に見れているということにもなります。人が緊張している姿はよくわかるように、自分自身も他人を見るように緊張していることを見るということです。ある意味、これができれば、対処法としてはほぼできています。

ほかにも、深呼吸するとか、手のツボを押すなどが言われていますが、どの方法をとるにしても、「自分が緊張している」と認識できないければあまり効果は出ません。ということからも、自分自身を客観視することを対処法の大きな要因としています。

スポーツ選手はあがるのか

20160615_05 数か月後には五輪があり、そろそろ各競技の代表選手も決まってきています。五輪に出場する選手もあがるのでしょうか。いつも注目され、大観衆の中で試合しているから上がらないと思っているでしょうが、実はあがっているんですね。ただ、選手は、あがったときの対処方法を学んでいますし、そもそも、平常心でいる方法を見つけています。

少し前に日本中を歓喜の渦に巻き込んだラグビーの日本代表。その中でも、キック前の独特のルーティンで話題になった選手がいました。覚えてますか?この「ルーティン」が平常心にするための方法なんです。どういうことかというと、あの動作は、試合だけでしているわけじゃなく、練習からしています。試合中の大観衆の中であの動作をすることにより、練習の時の平常心を得ようとしているのです。

同様のことは、サラリーマンや学生もしています。たとえば、起きる時間、ご飯を食べる時間、出かける時間がいつも一緒なのも同じなのかもしれませんね。遅刻しないように。

また、別の言い方をすると「ジンクス」ともいいます。スポーツ選手には「ジンクス」や「ゲン」を大事にする方が多くいます。あの道を通ったら活躍できたとか、あの服着たら落ち着いて試合に勝てたとか。こういうことをすることで、普段の自分を取り戻したり、自信を付けたりして試合に臨んでいる選手は多くいます。

おわりに

緊張しないことが一番ですが、それは無理な話。緊張した自分を受け入れ、何らかの方法で普段の自分に戻れる方法を考えておくことが、実はあがらない一番の方法かもしれません。