こころの思いを伝えたい

あなたの伝えたいこころの思いをいろんな角度から考えてみます。

【ブログ】 - 生活に関わることは自分で判断を

情報操作による心理操作

Stimmzettel in Wahlurne イギリスでおこなわれた国民投票、結果は僅差ながらEU離脱という選択に決まりました。しかし、混乱というか目が覚めたというか投票のやり直しを求める署名が400万件も集まっているとか。今回は、集団の中での人間心理について考えてみようと思います。

なぜ、国民投票に至ったのか

今回の国民投票、何の国民投票だったのでしょうか。事の発端は、EU加入時におこなわれなかった国民投票。国民に問うことなく進められたEU加入の是非を問う国民投票をおこなうとした現首相のキャメロン首相が、総選挙のマニフェストとして掲げたものです。

キャメロン首相が、国民投票をするとマニフェストに掲げたのは2013年のこと。それから約3年の時間がありましたが、今回のようにやり直しを求める声が上がっているのはなぜでしょうか。

再投票を求める理由

理由は大きく二つあると思います。。ひとつは、得票率が拮抗していたので、残留を希望する人たちがあらためて求めていること。いわゆる往生際の悪さってやつです。もうひとつは、離脱に投票した人が、投票前には想像しなかった混乱があると気付いたこと。

あるニュースで放送していましたが、SNSで検索されるキーワードの中に「What is the EU?」(EUってなに?)があるそうです。うーん、なにに投票したんでしょうか?

集団心理の怖さ

イギリスに限らないですが、集団心理というのは時として人の正常な判断力を奪うことがあります。さきほど、キャメロン首相が、3年前に国民投票しますということを書いたのですが、この問題ってその時に調べる問題だと思います。

このキーワードを使った年齢層を知りたいくらいですが、推察すると、周りに離脱賛成の人がいてその人と話をしているうちに離脱を選択したという感じじゃないでしょうか。

ここに集団心理の怖さが隠れていると思います。良い悪いは別として自分の意見を持っている人は、おそらく話を聞いて考えが変わることはないと思います。

ただ、自分の意見を持たない人、そこまで考えていない人は、何かのきっかけで知った情報を知らず知らずのうちに受け入れてしまうんじゃないでしょうか。

参院選、都知事選も同じ

日本では、参議院選挙が開催されます。争点がよくわからないままの選挙になりそうですが、その場合、テレビやSNSで流れている情報をたくさん目にした内容が正しいと判断される可能性があります。

そうなると、結果が出てからやっぱり違ってたということにもなりかねません。人の言うことは聞くべきですが、聞いたことが自分にとってどうなのかは自分で考えるべきです。

特に今回の選挙から18歳以上の人も選挙に参加します。情報を収集するスキルは高いと思いますが、情報を処理するスキルは人それぞれ。常にこれは何について言っているんだろうか?と問いかけながら物事の本質を見誤ることなく判断をしたいなと思います。

おわりに

いかがでしょうか。 俗にいう「人に流される」は、いい時もありますが、何かの判断をするときは時として裏目に出ることがあります。 少なくとも自分の生活にかかわることは、自分で考えて決断をすべきだと思います。そのためには、たくさんの情報をいろんな角度から収集すべきだし、その時間を取ることも大事です。 参院選が終わったあと、SNSで「ところで参院選ってなに?」ということがないように願います。